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4日目は「保護」をテーマに取材をします。


やってきたのは、世界で最も古い歴史を持つオランウータンの保護施設「セピロク・オランウータンリハビリテーションセンター」です。

1963年に「動物種保全条例」が制定され、オランウータンの商取引、狩猟、ペットとしての飼育を禁止されました。そこで、翌年ペットとして飼育されていたり、森林伐採の際に生息地を失ったオランウータンを保護して、再び森での生活に戻す為の「リハビリ施設」として、天然原生林に保護区として設立されました。

かわいいな〜〜〜〜。小さなオランウータンが近づいてきます・・・が、人間の病気に感染しないよう細心の注意が払われているので、私たちは彼らに触れることはできません。

セピロク・オランウータン・リハビリテーション・センター

時間が来ると、 森に帰ったばかりのオランウータンが飢えないよう 、プラットフォームと呼ばれる「給餌台」で餌が与えられます。徐々に森に帰るためのプロセスです。ここにいるのはリハビリの最終段階のオランウータンです。

プラットフォームを見学する際の入場料金が、運営費にあてられ、 観光客は年間10万人以上になるそうです。 なんと設立50周年!最近、屋内からでもプラットフォームが見学できる施設も完成しました。

特別に、「ナーサリー」と呼ばれる、幼いオランウータンを保護・教育するエリアに入れていただきました。


幼い彼らは、年上のオランウータンと暮らしをともにしながら、森で生きるすべを教わります。

地元の人々にボルネオの動物を知らしめる「教育施設」として、また希少な野生動物の「一時的な保護施設」としての役割がある「ロッカウイ・ワイルドライフパーク」。 サバ州野生動物局が運営しています。

取材も大詰め。最後の気力を振り絞って「踊る二人」。

ここで見られるのは、ボルネオオランウータン、テングザル、ボルネオギボン、ボルネオゾウなどボルネオ島の固有種をはじめ、マレーグマ、マレートラやサイチョウ、ボルネオメガネザルなど。

ここでも「BCTJ」など多くの団体がサポートしています。

特別に、ケージの中に入れていただいたヨウヘイ君。

「ヤッピー」にハンドパワーを送ります。元気でいてね。


キヨピーがあいたがっていた「ウンピョウ(雲豹)」もいました。

ロッカウイ・ワイルドライフパーク

木々に渡された訓練用のロープは日本の消防署から寄付されたものです。


ホントは自立して森に帰り、 自分たちで餌を探してほしいところですが、長年、人に育てられたせいで、警戒心がなくなっています。


こうした人間への依存をどのように断ち切るのか?・・・これは、施設の大きな課題でもあります。

センターでは、保護された子供のゾウもいました。そして、施設の隣には、「マレーグマ保護センター」もできました。

寄付や補助だけでは成り立ちません。 動物や森も、観光資源として利用しつつ、保全しなければならないのがジレンマです。

このコーナーではおなじみの「ヤッピー」です。彼は、アブラヤシ農園に迷い込んでしまい、親を目の前で殺されてしまいました。そのことによって、PTSD(心的外傷後ストレス障害)にかかり、食べても食べても、食べ物を吐き戻してしまいます。それでも、彼は食べることをやめません。野生生物は「本能的に生きることにどん欲」です。

奇跡的に生きながらえている「ヤッピー」の症状は徐々に改善されているそうです。


このような子ゾウを再び生み出さないよう、サラヤさんは「保護活動への支援」を決定したそうです。

雲のような模様の黒い斑点が名前の由来となっています。しかし、この美しい毛皮のせいで1960~1970年代には多くのウンピョウが犠牲になり、ヨーロッパや日本に輸出されました。

ただ、野生を無くしたウンピョウは・・・

おなかを出して寝ておりました〜〜〜 orz...